株式会社 藍舎|代表取締役 露崎 玲 氏|千葉県市原市
【プロフィール】
千葉県木更津市出身。東京での学生生活の後、地元で働きたいとの想いで住宅会社に就職。その後、2014年に㈱藍舎を設立。地元千葉県産の木材にこだわり、機能を兼ね備えたデザインと合わせ評判となる。モットーは、「仕事はマジメで遊ぶ時もマジメに楽しく。」好きな小説「スタンドバイミー」。
■「千葉県森林組合の県産材」と「和モダンデザイン」へのこだわり
Q)㈱藍舎の業務内容と特徴について教えてください。
千葉県森林組合の県産材と自然素材を取り入れた、落ち着いた和モダンのデザインにこだわっています。また、僕らは「アウトドアリビング」と呼んでるんですが、中と外をつなげる「中庭」を設計に盛り込むことにも力を入れています。
Q)ロゴマークのデザイン、とても素敵なんですが込められた意味合いは。
元々弊社は、千葉県森林組合の「千葉県の木を使おう」というプロジェクトを起点に始まった会社です。
そこをキチンと確認し、(千葉の林業、弊社、お客様)の3つの波を、和のデザインで繋げたいという思いを込め現在のロゴマークとなりました。
■「25歳で初めて感じた(本当にハンドメイドだ!)っていう感動と楽しさ」
Q)この仕事に就いたきっかけを教えてください。
東京の大学を卒業する際に漠然と地元で働きたいなと思っていたのがきっかけで、地元千葉県の住宅会社に就職しました。本来はデザイン部門での採用という話だったんですが、なぜか配属先が現場の施工部門だったんです。そこで、初めて現場に足を踏み入れたんですけど、「わあ!本当にハンドメイドだ!」って凄く驚き感動したんです。そこから、結局3年間現場にいることになったんですが毎日現場の職人さんに良く怒られました(笑)でも、何もないところから作りあがっていくプロセスを目の当たりにしていくうちに感動に楽しさが加わるような感覚を感じるようになって・・・気が付いたら家を造ることに夢中になってました。今の自分にとっては、とても貴重な体験となっていますね。やっぱり、設計するにも現場を知らないことには何もはじまらないですから。
■「難しい注文ほど、燃えちゃうんです。よ~し、どうやって作ってやろうかって(笑)」
Q)その時の現場の経験は、今の仕事の中で具体的にどのように活かされていますか。
一番は、お客様から難しい注文をいただいた時ですよね。お客様は、現場を知らないからこそ自由な発想でアイデアを持ってこられます。実現不可能なモノもあるのですが、その中には自由な発想だからこそ斬新なモノもあるんですよね。それを見つけた時に、「あっ!これ、面白い!」って思うのですが、次の瞬間は「現場には嫌がられるだろうな~」って頭に浮かぶんですよね。でも、また次の瞬間には「こうやって現場に頭下げれば、やってもらえるよな」って考え始めていて。(笑)それは、現場経験があるからこそきちんと判断できることだと思ってます。やっぱり難しい注文ほど、燃えちゃうんです。よ~し、どうやって作ってやろうかって(笑)。それが、お客さまとも共有できる楽しさや達成感になって届くのかなって思っていますし、そこがうちの良さだと思ってます。
■「ホームページは、(お見合いにおける仲人さん)と同じような存在かな」
Q)ホームページでのブログ発信などPRには、とても力を入れてますが。
そうですね。PRっていうのは、やっぱりお客さまに「ファンになってほしい=好きになってほしい」という気持ちの表れかなと思ってます。そこをゴールに色々な伝え方を一生懸命考えています。
特に、ホームページはとても重要なお客さまとの接点と思って取り組んでいます。例えるなら、お見合いの時の仲人さんのような存在かなと。お見合いの前に、写真と一緒に「とても優しい人よ」とか様々な情報をもらうから、安心して会えると思うんですよね。それだけに、その情報は凄く大切で、実際あったら全然違ってしまったら全く意味がないわけで、どんな情報をお伝えするかもとても吟味しています。
Q)確かに、ホームページにはスタッフのパーソナリティー情報なども載っていますね。
はい。ぼくらのことを知ってもらう際に、料金、仕様などと同じように大切な情報だと考えのせています。お客様とは、家造りのことだけでなくそれ以外のこともたくさんお話したいと思ってます。
そこで、ブログでの情報発信も大きな役割を果たしています。もちろん、記事を書いたりするのはとても手間がかかり大変なので、最初はスタッフも渋々でしたが、少しずつお客さまからの反応などを感じられるようになって手ごたえを掴んでいるようです。「家を売る」という直球テーマにせず、「千葉で素敵に暮らしてほしい」ということを感じてもらえるように発信しています。
お客様と一緒に「千葉、いいじゃん!!」って共感したいんですよね。少し遠回りですが、他社もあまりやっていないからこそキチンと届くのかなと。自分たちの会社なりの(家造りへの思い=メッセージ)が伝わるといいなと思っています。
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インタビュー後編「デザインという言葉には、<問題の解決>って意味もある」
株式会社 藍舎
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