リフォーム産業新聞【1430号(2020/10/26発行)7面】の記事の一部をご紹介いたします。

新築において断熱・耐震性能を有している物件は当たり前となってきています。その中でリノベーションにおいても高性能な家づくりが進められています。

是非ご一読ください。

 

▼▼以下、記事内容です▼▼

 

YKK AP(東京都千代田区)は住宅のメンテナンスやリフォームなどを手がけるアイジーコンサルティング(静岡県浜松市)と共働し、性能向上リノベーション実証プロジェクト物件「for LONG 名古屋の家」を竣工した。築約40年の中古戸建て住宅を改修し、断熱性能はHEAT20G2レベル相当、耐震性能は等級3相当を実現している。


▲断熱性能はHEAT20G2レベル相当、耐震性能は等級3相当を実現している

リノベーションでは、開放感と明るさを重視して設計した。吹抜けにすることで2階からの採光を1階に届けている。また、リビングの一角にらせん階段を採用。設計を担当したアイジーコンサルティングの不動産事業部の朝倉成栄氏は「面積的にも心理的にも圧迫感を軽減しました」と語る。

耐震性能の向上では、耐震金物やYKK APの開口部耐震商品「FRAME II」などの採用により、上部構造評点が0.24から1.59に改善した。

一方、温熱環境にも注力している。改修前はほぼ無断熱だったか、天井はフォームライトSL50を150ミリ、壁はフォームライトSL50を75ミリ充填、ネオマフォーム35ミリを外張り、床下や土間は押出法ポリスチレンフォーム90ミリ、サッシはAPW330を施工することで、UA値0.38[W/m2・K]を実現。試算では就寝時に全室暖房を消しても、外気温4.9℃の翌朝、リビング・ダイニングの室温は約18℃を維持し、改修前と比較して約59%のエネルギーを削減、年間冷暖房費6万6662円を削減できることが分かっている。

同物件は、両社のコンセプトモデルハウスとして事業者や一般向けに一定期間公開し、性能向上リノベーションのノウハウ提供や地域への情報発信に活用する。

住宅に関するトピックスやトレンドをご紹介しています!国の施策から、ゆる~い内容まで…幅広く情報を発信していく予定ですので、是非お見逃しなく★