株式会社佐藤工務店|代表取締役 佐藤 真 氏|神奈川県相模原市

【プロフィール】
神奈川県相模原市出身。高校卒業後、職人である父の背中を追うように家造りの世界へ。他社での厳しい現場経験を積み重ね、父の下に戻り平成20年には「㈱佐藤工務店」として会社を設立し、代表取締役に就任。現場で培った職人としての確かな腕に加え、常に新しいコトへ挑戦する姿勢で新規受注の獲得に成功。現在は「アメリカン住宅・ガレージ」をテーマにした新ブランド「ash(アッシュ)」の立ち上げに力を注ぐ行動力抜群の経営者。
モットー/「現状維持は後退」「自分に期待を持つ」
趣味/「愛犬(ブルドッグ)2匹と戯れること」「模型造り」


■ 「工務店がなくなる時代がくるかも」という危機感から、新たな挑戦が始まった!

Q)新ブランド「ash(アッシュ)」を立ち上げたきっかけを教えてください。

これは、ずばり「工務店がなくなる時代がくるかも」という危機感からですね。18歳で職人の世界に入り、必死で知識と腕を磨き、目の前のお客さまと真剣に向き合い家造りをしてきました。しかし、経営者になってふと俯瞰で自分の会社を見てみると「これだ!」と一言でお客さまに伝えるセールスポイントが見つからなかったんです。「技術には自信があります」と言っても、それはどこでも言ってることで、違いを伝えることは難しいです。そこで、まずは業務の裾野を広げる意味も含め、3年前に不動産免許を
取得しました。そこが転機でしたね。色んな視野が広がったんです。それまでは建てる側の視点しかなかったというか、価格を安くして、良質な家を建てれば自然とお客さんは集まるというようなことを真剣に思っていました。しかし、土地を扱うようになってエリアごとの特性や、土地と住宅をセットで見てるお客さま目線などを改めて痛感しました。そこで、注文住宅から一歩進めて土地を取得し、自社仕様の家を建てて売るということにチャレンジしてみようと考えたんです。

Q)自社で土地を取得するという業務形態は、勇気のいる決断では?

はい。もちろん、注文住宅よりもリスクは高いと思います。ただ、私の性分で攻めていきたいんですよね。やらないで、あれはダメ、これもダメと机上の空論を言ってるのが嫌いなんです。そういう意味では、自分たちがいいと思う商品を造って見せる為には、土地の取得からやらないとダメだと思って決断しました。家の仕様は、ウチのカラーを出したいと考えた時、他社もあまり扱っておらず、また職人としての力量も必要となるものとして「アメリカン住宅」に決めました。それが新ブランド「ash(アッシュ)」です。日本の職人が造るアメリカンスタイルの素晴らしさを証明したいと思っています。これが、㈱佐藤工務店だって言えるように。


【新ブランド「ash(アッシュ)」のビジュアルイメージ | 左)女性用パンフレット/右)男性用パンフレット】

■ 新ブランドに合わせた「インテリア家具・雑貨の提案サービス」スタート!

Q)新ブランド「ash(アッシュ)」は住宅とガレージの2つを商品にしていますが?

それぞれメインターゲットを決めて、パンフレットなどのビジュアル製作を進めています。住宅の方は、30代女性を意識しています。この世代は、目に入ったもので気に入らないと手に取ってもらえないと言われていますので、外部デザイナーなどの若い力も借りて魅力的にどう見せるかを工夫しています。逆に、ガレージの方は30代~50代の趣味性の高い男性を意識し、アメリカンを貫いたイメージで進めています。こうしたイメージ造りを大切にすることころも、今回の重要なポイントと考えています。

Q)新ブランド立ち上げに伴って、他にも新しい企画を検討されているとか?

はい。せっかくの新しい挑戦ですから、発想を柔軟にして面白いと思ったことはとにかくやってみようと思っています。現在進めているのが、アメリカン住宅にふさわしいインテリア家具・雑貨の提案です。
インテリア雑貨メーカー「DULTON(ダルトン)」と提携させて頂き、弊社で商品を扱うことになりました。家の仕様に合わせたインテリアをお客さまと一緒に考え、ご提案していきたいと思っています。


【インテリア雑貨メーカー「DULTON」との業務提携もスタート】

また、これはPRの企画ですがSNSで主流となっている「インスタグラム」や「LINE」を使って積極的に情報発信していきたいと考えています。私自身は、あまり詳しくないのでイチから勉強しています。(笑)この企画も、社内でPR会議をしている時に若手社員から「社長!これからはインスタですよ」
という一言から始まったんです。「広がり方が凄く、PRとしての攻撃力がありますから」って聞いて、これはもうやるべきだと。こうした企画を考える時、なるべく若い世代と会話をたくさんして、ヒントをもらうようにしています。彼らは、僕らの世代にはない新しい視点を持っていますからね。

Q)最後に、佐藤社長の考える“いい家”とは?

お客さまが、他の人に見せたくなる家、自慢したくなる家だと思います。そこに近づけるよう打ち合わせの際に、必ずお客さまに最低1個、ここだけはこだわりたいというポイントを聞くようにしています。
「ここ見て!」って、お客さまが言いたくなるような家を建てる。これが僕らの仕事だと思っています。

取材後記)
 神奈川県相模原市にある本社にお邪魔し取材させて頂きました。佐藤社長の人懐っこい笑顔と、本音で語るザックバランなお人柄で、とても会話の弾むインタビューとなりました。18歳で職人の世界に入り
厳しい現場で腕と知識を磨いてきた職人社長ですが、現在も進化を求めて前進し続けるパワーには圧倒されました。インタビュー中も、度々逆取材を受け「うちの弱いと感じるポイント教えて」と聞かれるなど。モットーにある「現状維持は後退」「自分に期待を持つ」という言葉を実践し、更に上を目指す佐藤社長の姿勢。これこそが会社一丸となって新ブランドを立ち上げるパワーの源だと強く感じました。
常に新しいことに挑戦し前へ進み続ける<神奈川県相模原市の匠>でした。


㈱佐藤工務店
〒252-0135神奈川県相模原市緑区大島1745-5
TEL)042-761-7799
E-Mail)info@satohkoumuten.com
公式ホームページ → http://satohkoumuten.com


Written by おとわさん
「常に社会情勢にアンテナをはる事務局きっての情報通。」 音羽 翔  ジャパン建材㈱営業推進部推進課 宮城県仙台市出身 AB型 小さい頃の夢/理科の教師 趣味/バスケットボール(学生時...