今回の快適めしのお店)
昔ながらの喫茶店 友路有(トゥモロー)
赤羽二号店
住所)東京都北区赤羽1-10-2 2F
営業)6時30分~23時
休日)年中無休


寒い日が続きますね。こんな季節には豚バラ白菜の重ね鍋でも作るか!って気にはなるのですが、社会人になってからなかなか自炊ができずにズルズルきてしまっている、元自炊派のうっしーです。今回の「快適めし」は特別編!打ち合わせついでに立ち寄った東京の要注目エリアで「快適めし」を探します!

■ 今話題の街「北区赤羽」。若者に大人気で住みたい街ランキング上位に。

今回訪れたのは、東京都北区にある赤羽です。わざわざ東京なのになんで赤羽!?と思う方もいるかもしれません。確かに赤羽というと、飲み屋街の印象で昼からお酒を飲んでる人が多く、少しさびれた良くも悪くも昭和の雰囲気が残るところというイメージでした。しかし、程よく都心から離れた立地で家賃も抑えめであり、JR等6路線が乗り入れる交通の要所で都心にアクセスしやすく、再開発が進んで最新の商業施設が建ち揃い、昔ながらの商店街と併せて住みやすく若者にも大人気で、住みたい街ランキングで近年大きく順位を上げている穴場の人気スポットなのです!


駅前は平日昼過ぎなのですが、多くの人で賑わっています。あまり若者の街という印象はなかったのですが近年洗練されてきて若者、そして女性も立ち寄れるお店も増えてきたそう。しかし、古くからの飲み屋街は未だ健在です。駅前から少し移動すると、まさに昭和が色濃く残る飲み屋通りに出ました。赤ちょうちんが似合う!そして、結構な人がビール片手にワイワイやってるわけですよ!さすが、日本一昼間から酒を飲んでても許される街・・・。この緩い雰囲気も人気の秘密の一つらしいんですが、なんかわかるなぁ。
一方、この後に会社に戻って仕事が残っているうっしー。さすがに一杯やっちゃうとこの企画の存続はおろか、私の社会人生命が危ういので、少し場所を移して今回の「快適めし」探すことにします。新旧入り混じったこの赤羽という街、素敵なお店との出会いがあるはず!と念じて歩いていると・・・

■ 駅前で見つけた昔懐かしい純喫茶の看板「友路有(トゥモロー)」。

ん!あのビルの2階、なんかいい感じなのでは!?昔ながらの喫茶店と銘うつだけあって地域に根付いてそうだけど、古ぼけた印象もなく、なんだか目を惹かれます。よーし、決めた!というわけで、今回は喫茶店「友路有」におじゃまします。ちなみにお店の読みなのですが「トゥモロー」と読むそうです。この当て字感は昭和っぽいですね(笑)


こちらは2号店で、本店である1号館も同じ赤羽にあります。実は最初1号店に寄ったのですが満席で入れませんでした。縁がなかったなーと思って出ようとすると、お店の人から近くの2号店を教えてもらいました。

さて、窓際の席に通されメニューを拝見。・・・料理のメニューが多い!喫茶店といえば、トーストにピラフ、ナポリタンが定番ですが、ハンバーグに生姜焼き、そして焼き魚定食まであるなんて、ほとんど定食屋なみのラインナップです。実はこちらのお店、通年でモーニングメニューを始めた最初の喫茶店で、洋食・和食のメニュー数も日本一とのこと。そして、先代のレシピを守り続けたロングセラーメニューが売りなんだそうで、どうやら料理にはこだわりがある様子。それなら勿論いただきましょう。先代からの自慢の一品というポークジンジャー定食を。もちろん食後のコーヒー付きでお願いします!

■ 先代からのレシピを守り続けた絶品「ポークジンジャー」。


【ポークジンジャー(ライス・スープ・ドリンク付) ¥1,080(税込)】

少し時間が経って、やってきました今回の「快適めし」!卵スープとサラダ、きんぴらごぼうも付いてます。木目調のお盆といい、しっかり調理してある感じが好印象です。さて、お味の方はというと・・・まずご飯が美味しい!!ふっくらもっちりでいい塩梅。ご飯だけでおかわりしたいくらいです。まさか喫茶店でこんなに美味しいご飯に出会えるなんて・・・。「ご飯や野菜が美味しいお店は、大体全部の料理が美味い」これ、うっしー的グルメ哲学です。当たり前といえば当たり前なのですが、少なくともこの時点で下手な定食屋に勝っています。これはポークジンジャーにも期待できる!

少し肉厚なのを口に入れると、いや~美味しい!生姜の辛味が醤油の甘味をうんとひき立てています。九州の醤油で育ってきたせいで、甘辛は大好物です!お肉も外側カリっと内側やわらかでいい焼き加減。そして、味付けはしっかりしているのに、食感がすごく軽いんです。お肉の質はもちろんのこと、丁寧に調理されているからでしょうか、これならいくらでも食べられそう・・・。また、ご飯と一緒に食べると、相性抜群で箸が止まりません。それなりに量があったはずなのですが、すぐに完食してしましました。もう、大満足です!


【友路有ブレンド(セットメニュー)/単品¥470(税込)】

そのあとは、もちろん食後のコーヒーを頂きました。ほろ苦い美味しいコーヒーを啜りながら、少しの間お店の中を見渡すと、入れ替わりはあるものの、席はほとんど埋まっていて、客層は老若男女様々です。食事に勉強、友人とのおしゃべりに打ち合わせなど、それぞれ思い思いの時間を過ごしているようでした。

■ 手作り感満載の店内。「初めてなのに温かさを感じる」これが赤羽の魅力。

そして、とても印象的だったのが壁に貼られているイラストの数々。これらのほとんどが手書き風で、メニューの紹介などが書かれているのですが、まさに内装の一部としてうまい具合にアクセントになっていました。こうして見てみると、本当にいい雰囲気ですよね~。店内の雰囲気と合いまって、手書きならではの温かみを醸しだしてます。


地元の古い喫茶店というと少しハードルが高いように思いますが、このお店の魅力は若者もご年配の方も、初めて来た人間にも優しく迎えてくれる温かさにあるのではないでしょうか。それは歴史の持つ信頼感もありますが、料理や内装の手作り感から溢れる丁寧さも大きいと思います。このことは「工務店」の持つ魅力にも通じるものがありますよね。手作りだからこそこだわり、こだわるからこそ信頼される。今回は、そんな「匠」の魅力にあらためて気づかせてもらった昔ながらの喫茶店での「快適めし」でした。

Written by うっしー
「フットワークの軽さで勝負する、意外とこだわり持った新世代」 牛島 康一郎   ジャパン建材㈱営業推進部推進課 福岡県八女市出身 A型 お気にいりの場所/喫煙できる古い純喫茶店 好き...