【ココリノベ】竹澤建材工業㈱|代表取締役 竹澤 孝司 氏|群馬県前橋市

【プロフィール】
群馬県前橋市出身。1997年入社。2016年社長就任。冷静な分析の上に、積極的に新しい事業戦略に取り組むアイデアマン経営者。プライベートでは、3人の娘を持つ優しいパパ。
好きな言葉「人事を尽くし天命を待つ」特技「剣道4段(大学4年時、全日本学生剣道選手権大会出場/個人)」資格「一級建築士、宅地建物取引士、建築士会インスペクター、既存住宅状況調査技術者」


■ 「ある日TVのニュースで、空き家が全国で約820万戸もあることを知った。」

Q)リノベーション事業へ取り組むことになったきっかけを教えてください。

もともと思いついたきっかけは、ふと見ていたTVのニュース番組で全国に空き家が約820万戸(平成25年調べ)あるという報道を見てびっくりしたんです。新築が減少して約100万戸と言われてる時代にその8倍もの空き家があるんですよ!その驚きから、空き家にまつわる群馬県の状況を色々調べ始めたんです。そうしたら、やっぱりどんどん増加の傾向で、街の活性化や防犯の観点でもとても問題になり始めていたんです。そこで、リノベーションの事業化が社会貢献でもすごく意義を感じて取り組むことに決めました。


【「ココリノベ」モデルハウス。/木質調の扉の質感を活かしたエントランス】

■「群馬で、リノベーションと言えば“ココリノベ”と言われたい。」

Q)実際に取り組んでみて難しいところは何ですか。

そうですね。取り組みはじめて、まだ1年ですが現在思っていることは2つあります。1つは、行政との連携の難しさ。地元前橋市も、凄く問題意識を持って「空き家対策」に取り組んでいて、補助金なども予算化されているのですが実際にほとんど使われていないのが現状です。PRなど含めまだまだ認知されていないんですね。でも、前橋市は「空き家対策」に問題意識を持っておられるようですので、今後に期待しています。もう1つは、やはりリノベーションに適した物件を見つけた後の所有者探しです。新築ではなくリノベーション物件を探されるお客さまが増えてきているのですが、実際何年もの間空き家になっている物件の多くは、所有者が他府県在住で連絡が取れないことがほとんどで、諦めることになってしまいます。このあたりも現在対策を考えているところです。


【モデルハウス】左)浴室(リノベーション後)     右)リビング(リノベーション後)

■「リノベーションを広めることが、必ず町を元気にすることに繋がるはず。」

Q)需要はあるけれども,同時に解決しないといけない問題も抱えているいうことですか。

はい。まだまだ始めたばかりの分野なので試行錯誤ですが、逆にやりがいも感じています。新築物件と違い、ボロボロの状態の物件を見ているお客様に、施工後の物件をお見せする瞬間、お客様が凄く驚きその先にどんどん笑顔になっていくんですね。その瞬間はやっぱり嬉しいです。制限があるからこそ難しくもあり腕の見せどころでもあると思います。あとは、やっぱり空き家だった場所に人が住み、暮らし始めるということに携われることですね。そのことで、地元群馬の町が元気になる一助となっていると思えることはとても幸せです。今は「リノベーションを広く知って頂くことが、必ず地元群馬を元気にすることに繋がる」と思って取り組んでいます。

■「お客さまに体感してもらうことに意味がある。一番の営業マンは現場監督です。」

Q)7月にモデルハウスをオープンされて、お客さまの反応はいかがですか。

おかげさまでとても手ごたえを感じています。「住まい造り」というのは、いくらパンフレットなどを見せてもお伝えできることに限界があります。その点では、実際のモデルハウスを見て、ご自身の五感で体感して頂くことが一番伝わると思ってます。また、弊社の取り組みとして接客の際に可能な限り、現場監督にも同席するようにしてもらっています。現場の職人の口から直接お客様にそのこだわりや、技術的なことをお伝えすることもお客様に体感していただく大切なひとつだと考えています。


【モデルハウス】リノベーション前後の写真をたくさん揃えたプレゼンテーションルーム

■「これからは、インテリアコーディネーターとの共存もどんどん進めていきたい。」

Q)リノベーションで、「デザイン性と機能性」の2つを両立させるのは難しいですか?

私は、両立するものだと思っていますし、両立させないといけないものだと思っています。私自身もデザイン性の高いものが好きですし、デザインは気持ちを元気にすると思っています。リノベーションなので、もちろん機能性はとても大切ですが、楽しく暮らして頂く為には絶対デザイン性も必要不可欠なモノと思っています。その部分では、今後は入居後の暮らしの観点からインテリアのご提案などもできるようにしていきたいと考えています。その為にはインテリアデザイナーの方とも積極的に協力関係を築いていきたいと考えています。

取材後記)
 群馬県前橋市にある大利根モデルハウスにお邪魔し取材させて頂きました。アイデアマンでありながら堅実な部分を兼ね備えた経営者、一級建築士としても活躍する家造りの職人。その2つの顔を併せ持つのはスゴイと思っていたら、なるほど。全国大会出場、剣道4段を取得され武道に打ち込んでこられた方だったんですね!にこやかな表情の中にも凛とした姿で、地元<群馬>に対する強い愛情をたくさん感じさせて頂くインタビューとなりました。


竹澤建材工業㈱
〒379-2141 群馬県前橋市鶴光路町370-1
TEL)027-265-1451
E-Mail)info@takesawa-k.co.jp
公式ホームページ → http://www.takesawa-k.co.jp/


Written by おとわさん
「常に社会情勢にアンテナをはる事務局きっての情報通。」 音羽 翔  ジャパン建材㈱営業推進部推進課 宮城県仙台市出身 AB型 小さい頃の夢/理科の教師 趣味/バスケットボール(学生時...