2020年10月23日(金)に発行された「快適あんしんリフォーム」会員向けのメールマガジン内でご紹介した、リフォーム産業新聞10月号の記事となります。

コロナの感染拡大の不安による影響でリフォーム単価が下がっているとのこと。

そこで今需要のあるリフォーム工事にプラスの提案を加えたり、新たな取り組みを行っている工務店の事例2つご紹介!

是非ご一読ください。
▼▼以下、記事内容です▼▼

新築より割安、リノベ人気高まる

景気が後退する中、昨年に比べてリフォームの受注単価が下がってきているとの声が広がりつつある。少しでも単価を上げようと、新たな取り組みを始める企業や、新築よりも割安なリノベーションを提案することで業績を伸ばす企業も増えてきた。

リフォーム事業で年商35億円を売り上げる安江工務店(愛知県名古屋市)では単価が減少している。今年1~2月末頃の「ビフォーコロナ」間は、平均単価が60万~80万円弱で推移していたが、3月に入って以降減少し、4~6月の間は50万円程度に下がった。

山本賢治社長はこう話す。「経済的な不安を抱えているためか、大きな工事は減っています。代わりにリペア系が増えています。特にトイレのリフォームが多い。単価は回復傾向にはありますが、不要不急なリフォームについて手控えがあるように感じます」

単価回復に向けて水まわり設備の改修などの際に、室内壁をオリジナルしっくいにする提案で単価上昇も狙う。これはヒトコロナウイルスの不活性化が実証されたオリジナルの無添加しっくい。同業者への外販も行い、商品売り上げも伸ばす考えだ。また、最大36回無金利のリフォームローンを打ち出し施主の金銭的負担を軽減する考え。

安江工務店は内装壁へのしっくい提案を強化する

年商6億円を売り上げるビルダーのリューケンハイム(長野県佐久市)も単価アップに注力している。

同社では今年3月に築45年の戸建てをリノベーションしたモデルハウスの運営を始めた。

断熱はHEAT20G2、耐震性能は等級3という一般的な新築よりも高い性能に改修した。

オープン前は50万円程度の平均単価だったが、運用後は200万円ほどに上昇。新築建て替えよりも安く性能も良いという点が評判で、1800万円の改修にも繋がった。

リューケンハイムは築45年の家をリノベモデルハウスに

「同規模の新築となると4000万円ほどかかります。それに比べればリノベーションはお得。コロナで景気は悪化していますが、リノベーションには需要があるのではと感じています」(髙橋典久社長)

モデルハウスは元々、買取再販物件としてすぐに売却しようとしていたが、来場者の反響が良いためしばらく所有する考え。前期の改修事業は4000万円の売り上げだったが、今期はリノベで6000万円、その他リフォームで4000万円を見込んでいる。

国が8月31日に発表した新設住宅着工戸数の統計調査によると、13カ月連続減少。持ち家は4~7月の間、前年比13~21%減という大幅減少。新築は諦め、リノベに切り替えるという動きが増えそうだ。

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