株式会社すずらん工務店|代表取締役 宮崎 淳氏 氏|大阪府高槻市

【プロフィール】

大阪府高槻市出身。大工職人であった父の下で、現場修業を経て独立。その後、平成12年㈱すずらん工務店として会社設立。常に「いい家を造る為には、何が必要か」を意識し、様々なアイデアでアプローチを図る。お客様との距離感を大切に、構えさせない人間関係を作りニーズを引き出す力で受注数を伸ばし注目を集める。
モット―/「自分の家を造るつもりで、現場へ」 
趣味/ドライブ、山歩き、ゴルフ
家族/妻、長女(21歳)


■注文住宅は、ナチュラルスタイルのデザイン&性能へのこだわり。

Q)㈱すずらん工務店の業務内容と特徴について教えてください。

弊社の業務内容は、分譲住宅と注文住宅、リフォームなどを行っています。元々は、分譲住宅の施工からスタートしたのですが、現在は注文住宅の設計・施工・販売に力を入れています。特徴としては、ナチュラルスタイルのデザインと性能の2つにこだわり、できるだけ要望を取り入れた「お客様との2人3脚の家造り」を心がけています。

【㈱すずらん工務店/大阪府高槻市千代田町】

Q)このお仕事をするきっかけは?

はい。父が大工職人として仕事をしていましたので、小さな頃から現場にはよくついていってました。その影響もあって学校を卒業した後、父の下で現場修業に入ったのがスタートです。しかし、入ったばかりの頃は、ベテランの職人さんばかりで大工仕事はやらせてもらえず、土木作業や足場を組んだり、基礎や左官のミキサーなど周辺仕事をずっとやっていました。当時は、今のように業者も専門化されていなかったんですよね。きつかったですが、この時の経験が独立したあと役立ちました。その後、仕事を覚えて独立したのですが、始めは分譲住宅の下請け業務からのスタート。1人でやれることは何でもやりました。そうしないと利益が出なかったですからね。今考えると、イチからのスタートだったので失敗が多かったような気がします。ただ、そうした失敗からたくさんのことを学んで、やっと今の形になった気がします。

■ WEBサイトを作った後に気づいた、「お客様からの導線」の重要性。

Q)「すずらん工務店」という名前にされたのはいつ頃ですか?

はい。約20年くらい前ですが、会社組織にするにあたって名前を考えていたんですが、個人名をつけるよりは会社名もこれからは、お客様が親しみやすいモノがいいと思ったんです。当時は、銀行が「トマト銀行」など親しみやすい名前に変更したりしていた時代で、工務店はただでさえ近寄りがたいと思われがちだったので、子供からお年寄りまで優しさが伝わる名前として「すずらん工務店」としました。


【事務所内掲示板/お客様からの声と写真がたくさん。信頼と実績の証です。】

Q)当時から集客を意識されていたのですね。ウェブ制作の方も早くからされていたとか?

はい。約15年前に、最初のWEBサイトを作りました。すごく丁寧に作ってもらって気に入っていたのですが、集客に関しては今ひとつでした。そこから、真剣に集客について取り組み始めました。試行錯誤の結果、わかったのは、WEBサイトを作っただけではダメだということです。特に、我々のような地元に密着した工務店は、商圏5㎞~10㎞以内のお客様に、どう届くかを考えないと。WEBサイトよりも、もっと近くで接点を作れるモノがたくさんあることに気づきました。弊社の場合は、地域密着フリーペーパー、市バス広告、立て看板など昔からあるメディアも積極的に活用しています。そうした入り口から、WEBサイトを見て確認し、お問い合わせ頂くような導線(流れ)を構築することが大切だと考えています。最終的には、地元の方たちをファン化していくことが目標です。

【施工実績/LDK(白を基調としたアイランドキッチンのお家)】

■ 訴求ポイントは、「2人3脚の家造り」。身構えさせずに、信頼感を渡す。

Q)PRする際の訴求ポイントとして大事にされていることは?

そうですね。他のハウスメーカーが真似できない手作り感というか、オーダーメイド感を伝えたいと思っています。最初にもお話したように「2人3脚の家造り」という言葉には、近くに居ていつでも駆けつける地元工務店のメリットの意味も含んでいます。あとは、お客様との距離感ですよね。何でも話が出来ると思ってもらえる雰囲気が大事だと思います。身構えさせずに、信頼感を渡すことができれば一番いいですよね。

Q)現在は基本仕様のパッケージを作られていますが?

はい。弊社では、完成見学会の時にもきちんとモデル家具も設置しています。お客様が頭の中で、きちんとイメージを描けるようにすることがとても大切だと考えています。そこでまずは、基準となるべき仕様と料金目安を作っています。基本仕様は、あくまで入口にすぎないと考えています。当然お客様ごとにこだわりが生まれてくるので、そうしたニーズには、もちろん対応しています。今は、お客様がインスタ等で写真を見つけてきて「こんな家を造りたい」と想いを伝える時代。我々工務店も、そこに合わせていける柔軟さが求められているような気がします。

■ 昨年、大雨災害を経験。今まで以上に、プロとして性能へのこだわりを胸に。

Q)基本仕様でも耐震等級など性能へのこだわりを持たれているとお聞きしましたが?

はい。そこには、強いこだわりを持っています。勿論、本来「家造り」にとって「安心・安全」は重要
な要素ですが、ここ最近関西では大雨や地震などの天災が多く、プロとして今まで以上に厳しい目を持って取り組んでいかなければならないと思っています。予算の限られた中ではありますが、耐震等級などの
構造については、お客様へのご説明含めきちんとした性能を担保できるように心がけています。

【施工中の現場にて/「自分の家を造るつもりで、現場へ」を意識しながら、仕事に取り組む。】

Q)今までのお客様が「すずらん工務店」に決めた一番のポイントは?

そうですね。皆さん「話をよく聞いて対応してくれる」とおっしゃってくれます。お客様の持っている不安要素を一緒に解消し、何とか希望を叶えるよう努力する。つまり、お客様の声(ニーズ)に耳を傾ける柔軟性のことだと思っています。これは、一番うれしい言葉ですし、大切にしていきたいポイントです。お客様のほとんどが、地元の方ですのでお引渡し後も続く信頼関係をきちんと築いていきたいです。

【インタビューの合間に/チームワークは、最高です!】

Q)最後に、宮崎社長の考える“いい家”とは

はい。技術だけでなく、お客様との会話にきちんと耳を傾け一緒にチームを作り、仕上げていく家だと思っています。プロとしてのこだわりは勿論ですが、そこで暮らすお客様自身がこだわりを持って頂けるかどうかがとても大切だと思っています。その為にも、弊社のスタッフには、「自分の家を造るつもりで、現場へ」という考えを常に意識して、お客様に接するように伝えています。

【インタビュー撮影後/ミーティングルームにて】

取材後記)
大阪府高槻市にある事務所にお邪魔し取材させて頂きました。昨年、台風で大雨被害に遭い、ブルーシートで覆われた家屋をたくさん目にする中、「性能へのこだわりは、今まで以上にプロとして意識していきたい」という言葉に重みを感じました。「半径5㎞~10㎞の中で、いかに知ってもらい、ファンを作るかを丁寧に続けていきたい」と話す、真摯に「家造り」と向き合う<大阪の匠>でした。


㈱すずらん工務店  〒569-0087 大阪府高槻市千代田町21-6
TEL)072-675-0037  FAX)072-675-0041
公式ホームページ → https://www.lilys-home.net/


Written by おとわさん
「常に社会情勢にアンテナをはる事務局きっての情報通。」 音羽 翔  ジャパン建材㈱営業推進部推進課 宮城県仙台市出身 AB型 小さい頃の夢/理科の教師 趣味/バスケットボール(学生時...