株式会社和工務店|代表取締役 夏目 信幸 氏|愛知県名古屋市

【プロフィール】
愛知県名古屋市出身。大学卒業後、大手設計事務所に勤務。30歳の時にプロジェクト全体を見たいと考え、家造りへ傾倒し独立。その後、数多くの現場で施工管理を学び、40歳の時に現在の㈱和工務店を設立。自然のエネルギーを大切にする「パッシブデザイン」を活かし、お客様の為に何ができるかを常に考える家造りが評判となる。テーマは、「私らしさ」と「性能」をデザインする。
好きな言葉/「馬鹿には、勝てん!(徹底的にやり切る)」
趣味/ゴルフ
好きな映画/「スタートレック」
家族/母、妻、長男(11歳)、長女(8歳)


■ 30歳で大手設計事務所から独立し、施工現場で経験を積み始める。

Q)㈱和工務店の業務内容と特徴について教えてください。

弊社は新築の注文住宅の設計施工とリノベーションを中心に行っています。全体の約6割くらいが、新築案件になります。「お客様らしさ」をどう引き出すかを常に考えて1軒1軒フリーデザインで取組んでいます。弊社の特徴としては、自然のエネルギーを大切にする「パッシブデザイン」にも力を入れています。また、女性建築士がいることもポイントですね。家造りは、やはり奥様が中心になることが多いので、女性目線などのお話から信頼して頂けることも多いです。

Q)30歳を機に、大手設計事務所を退社して独立されたそうですが?

はい。大学卒業後、大手設計事務所に勤めていました。設計の仕事は楽しかったのですが、1つ1つのプロジェクトが大きすぎて全体に関わることが出来なかったんです。そして、どんどん全体設計に関わりたいという想いが強くなっていて。そんな時に、「家造り」ならプロジェクト全体を設計することが出来ると思ったんです。父が工務店を経営しており、小さな頃から施工現場にも行っていたので、当たり前のように頭に浮かんできたんだと思います。


【施工中の現場にて/施工現場を見れば、工務店の良し悪しがわかるという。】

■ 施工現場での経験・知識から、自分なりの「家造り」がハッキリしてきた。

Q)独立されてからは、いかがでしたか。

はい。まずは、家造りの全体を把握する為には施工現場の知識を習得しなければと思い、下請けの仕事で数多くの施工現場を経験しました。その中で、経験・知識がつくうちにどんどん自分なりの「家造り」というモノがはっきりしてきたんです。でも、結局約10年かかってしまいましたが。(笑)40歳の時に(株)和工務店として会社を立ち上げ、現在の販売から設計・施工までを、トータルで請け負う「家造り」をスタートさせました。


【施工実績/LDK】

Q)自分なりの「家造り」がはっきりしてきたとは、具体的にどういうことですか?

ひと言でいうと、お客様の為に何が出来るかを真剣に考える家造りです。これは、「家は売るモノではなく暮らしをデザインするモノ」という言葉と同じかもしれません。仕事としてやっていく中で、企業側の事情や利益が優先され「お客様ファースト」というよりは、「お客様とのバランスを図る」ことを重視してしまいがちだと思うんです。そうすると、出来上がった家は、「問題のない家」かも知れませんが、「大好きな家」にはならないんですよね。やっぱり、お客様にとって大好きな愛着のある家であってほしいんです。

■家造りというプロジェクトを通して、何を表現したいのかを考えた。

Q)それが、テーマとして掲げる「私らしさと性能をデザインする」に繋がるのですね。

はい。自分がプロジェクト全体に関わりたいという想いから起業した訳ですから。家造りというプロジェクトを通して何を表現したいのかをはっきりと持つ責任があると思ったんです。そこで考えたのがこの言葉なんです。1人1人に合った家を提案するとは、お客様それぞれの「私らしさ」を一緒に考え、見つけることだと。勿論、そこにはプロとして機能性を兼ね備えることが大前提です。


【受賞の数々/パッシブデザインで、高い評価を受けています。】

Q)そこで特徴とされる「パッシブデザイン」が活かされるんですね。

はい。パッシブデザインとは、エアコンなどの電気機器をなるべく使わないで、太陽の「光」「熱」「風」などの自然エネルギーを活用して快適な住まいづくりを叶える設計手法のことです。これを活用することで、家に居ながらにして夏は夏らしく、冬は冬らしく、快適性に富んだ四季を実感できる暮らしを満たしていきます。これは、本当の意味で「健康に暮らす」ということに繋がる考えで、弊社の家造りにおいてベースとなっています。

■ 料理店に例えると、街の美味しい個人店。口コミ的な広がりは、凄く嬉しい。

Q)現在の集客は、どういう形で行っていますか?

はい。現在は、OBのお客様からのご紹介がほとんどですね。それと、オープンハウスですかね。
弊社に決めて頂けるお客様のほとんどが、「真面目な家造りがいい」と言ってくださる方ばかりで、
今までの仕事が評価されているのでとても嬉しいです。料理店に例えると、チェーン店ではなく、
とびっきりの一流店でもない、街の美味しい個人店なので口コミ的広がりが大切だと思います。
ただ、これからは新しいお客様に知っていただく機会はどんどん広げていきたいとも考えています。

Q)現在制作中の新しいWEBサイトは、その取り組みですね。

はい。今の既存のWEBサイトを制作したのが約7年前ですが、当時はまだお客様から見た時の最後までのストーリーを描けなかったというか、あれもこれも伝えたいことを入れ込んで整理できなかったという反省があります。ちょうど、今の時代スマホでの閲覧が主流になっていることもあるので情報を少し整理し、新しいお客様とのつながり方のストーリーを考えているところです。
あと、弊社の場合、人材採用においてもWEBサイトは重要と考えています。弊社のような少人数の会社の場合、1人1人の影響力はとても大きくなってきます。そうした人事採用の意味でもブランド造りはとても重要と考えています。

【インタビューの合間に/スタッフも常に楽しみながら、チームワークを大切にしています。】

Q)お客様が、㈱和工務店に決める一番のポイントは?

もちろん、デザインや性能などもあると思いますが、やっぱり「人」ではないかと思います。実は全てのお客様にヒアリングをしているのですが、「何かやってくれそうな感じ!」って言われる方が多いんですね。
打ち合わせをするスタッフの熱量が伝わっている証しだと思ってます。お客様の為に何が出来るかを考え、真面目に取り組むことがウチの存在意義だと考えています。

■ いい家とは、「その人らしく」「楽しく」「永く」「安心に」暮らせる家。

Q)最後に、夏目社長の考える“いい家”とは

そこに住む家族が、「その人らしく」「「楽しく」永く」「安心に」暮らせる家だと思います。この4つは、どれか1つ欠けてもダメで、全部が必要な要素だと思います。弊社に来て頂いたお客様には、この4つの要素を満たした「いい家」をお届けしていきたいです。


【インタビュー撮影後/オフィス前にて】

取材後記)
愛知県名古屋市中村区にある事務所にお邪魔し取材させて頂きました。ゆっくりした口調で淡々とされながらも、クスッ!と笑えるユーモアも交えながらお話して頂きました。20代を設計、30代を施工、40代を経営ときっちり目標を定め道を進んできた夏目社長。「収入うんぬんよりも、家造りに愛着のあるお客様と出会い、チームを作りたいんだよね。」という言葉に想いの強さを感じました。愛知県に家造りの魅せられた、“私らしさと性能をデザインする”匠に出逢いました。


㈱和工務店
〒453-0834 愛知県名古屋市中村区豊国通6-22
TEL)052-485-5110 FAX)052-485-5120
公式ホームページ → https://www.g-yawaragi.jp/


Written by おとわさん
「常に社会情勢にアンテナをはる事務局きっての情報通。」 音羽 翔  ジャパン建材㈱営業推進部推進課 宮城県仙台市出身 AB型 小さい頃の夢/理科の教師 趣味/バスケットボール(学生時...