WORKMAN Plusららぽーと立川立飛店(東京都立川市泉町935番地の1 )
今世の中で話題になっている事象にスポットを当てみなさんにわかりやすくお伝えする「おとわさんのトレンド解説。はなしのタネ。」第14回目のテーマは、カジュアルウェア市場に参入した作業着専門店<ワークマン>のお話。<ワークマン>にお世話になっている皆様!!お待たせいたしました!!<ワークマン>は建設作業員向け衣料専門店として有名かと思いますが、<ワークマンプラス>として、2018年9月に高機能ウェアの低価格帯市場へも本格参入しました。高機能と価格競争力で商品を並べるだけで接客せずとも売れる店を増やし、市場シェア25%を目指すとのことです。そこで、なぜ、<ワークマン>がカジュアルウェア市場に参入したかを調べるべく、実態調査へ行ってきました。
【ららぽーと立川立飛店 入口】
【WORKMAN Plusららぽーと立川立飛店 3階 入口】
人気急上昇中の<ワークマンプラス>って何? ?
<ワークマンプラス>とは、作業服・作業用品のフランチャイズ小売店を全国に831店舗展開する株式会社ワークマン(本社: 群馬県伊勢崎市)の新業態店です。<ワークマンプラス>は現在、ショッピングセンター内に出店している<ららぽーと立川立飛店>と<ららぽーと富士見店>、路面店である<川崎中野島>の合計3店舗を展開していて、2019年3月末までに合計10店舗の展開を目指しているそうです。今回、取材に伺った1号店の<ららぽーと立川立飛店>は初日の<ワークマン>既存店のオープンセールの売上記録を3倍近く更新したそうです。オープンセール終了後も、平日は50万円以上、祝祭日は100万円以上の売上があり、売上予算を250%達成しているようです。確かに、実際に伺った際も平日なのに混雑していました。<ワークマンプラス>効果もあって、プロユーザーだけでなく、既存店である<ワークマン>への一般客来店数が10%以上増加したそうです。高機能ウェアの低価格帯市場(4,000億円市場)へ本格参入している企業は、<ワークマン>だけとのことで既存店と新業態店を合わせて25%の市場シェア獲得を目指しています。
【アウトドアウエアField Core(高性能な保温性+耐久性+防寒性)】
【高性能かつ、低価格な商品なのに、¥4,900円(税込)】
【実際に着てみた結果、暖かいのひとこと!!】
<ワークマン>がカジュアルウェア市場に参入したきっかけは? ?
<ワークマン>がカジュアルウェア市場に参入したきっかけは、2年前の2015年、1着の防水防寒ウェアからだったとのことです。建設作業員や交通誘導員などの屋外作業員向けに作ったプライベートブランド商品が突然売れ出し、売り切れを起こす店舗が続出したそうです。<ワークマン>の本社関係者が調査した結果、一般のバイクユーザーが防寒着として買い求めていたことが分かりました。バイクユーザーから火がついたは、更に、高い防水防寒性とストレッチ性能により、釣り人たちにも人気が広がりました。屋外の過酷な環境下で働く作業員向けに作ったウェアだったので、防寒性・防水性が高いうえに汗を逃がす高透湿性も備え、さらに軽量で動きやすいため、ライダーにとって冬場のツーリングや通勤にも最適だと口コミで広がったのも人気に拍車をかけたそうです。これがきっかけで、2年前から一般客向けブランド商品を販売し、現在では<ワークマンプラス>として、カジュアルウェア市場に参入したそうです。
【人気が高く、欲しいサイズがありませんでした…】
【オシャレ?な運動靴が¥980円で!?】
<ワークマンプラス>の人気の理由は、圧倒的な高性能と低価格帯??
<ワークマンプラス>の人気の理由は、もちろん、プロが認める高性能かつ低価格なのは言うまでもないのですが、それに併せてターゲットに沿った商品デザインにも力を入れた点だと思います。確かに、ユニクロやスポーツメーカーほど万人受けするデザインではないですが、アウトドアウェア、スポーツウェア、レインスーツの3つのブランドでは迷彩柄のウェアも多数用意していて、サバイバルゲーム愛好者などのミリタリーマニアだけでなく、ストリートファッションとして迷彩柄を好む層にも売れているなど、幅広い男性層に売れ始めているそうです。<ワークマンプラス>が目指している商品は、上下を揃えると作業着になるが、上だけだと街歩きに使えるスタイリッシュなジャケットなど作業着をそのままカジュアルウェアとして活用できる商品です。また、女性向けウェアとして、ホームセンターやフラワーショップ向けに開発したエプロンもガーデニング用として人気となり、レストラン用の焦げにくく汚れにくいエプロンも話題となったほどです。女性の一般客の訪問率を上げるためにも、女性用のレインウェアを開発するなど、一般女性向けに提供できる商品が徐々に揃え始めています。こういったターゲットを明確にしたデザインと圧倒的な高性能と低価格が今人気急上昇中の理由ではないかと思います。
【ユニクロ並みにデザイン豊富なパンツが!?】
【ユニクロのヒートテックに対抗か!?】
工務店も性能と価格だけでなく、ターゲットに合った“デザイン”も考えるべし!!
消費者へ自社パンフレットやWEBサイトで住宅商品をお伝えする上で、<省エネ性が高い、耐震性が高い>など性能の良さと価格の両輪で勝負している工務店も多いはずです。もちろん、住宅商品の仕様や価格をお伝えすることは大事ですが、消費者は工務店やハウスメーカーを選ぶ際には、必ずデザインから見て、その工務店に問い合わせをするかを考えます。今回取り上げた<ワークマンプラス>は、アウトドア、スポーツ、レインウェアの3つのカテゴリーを求める消費者向けに好まれるデザイン、高性能、低価格で勝負しています。住宅においても、<ワークマンプラス>と同じように、ターゲットを明確にして、サーファーズハウスや和モダンの家など、消費者にも分かりやすい住宅デザインを工務店もパンフレットやWEBサイトで表現していきましょう。今後、工務店は、<何でも作ります!!>では、消費者からの選択肢の1つにすらならなくなると思いますので、今のうちに皆様が売りたい住宅商品デザインを統一化させ、消費者にデザインからも選んでもらえる工務店を目指していきましょう。目指すは、日経トレンディヒット予測ランキングに選ばれることですかね。
【<ワークマンプラス>日経トレンディ2019年ヒット予測ランキング 1位!!】