【ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6階)】

今世の中で話題になっている事象にスポットを当てみなさんにわかりやすくお伝えする「おとわさんのトレンド解説。はなしのタネ。」第11回目のテーマは、みんなが大好きひと口アイスクリーム<ピノ>の体験型イベント<ピノファンタジア>のお話。食べ物ネタが好きな皆様!!お待たせいたしました!!<ピノファンタジア>は「アート」×「食」×「空間」を掛け合わせた期間限定の体験型イベントで、食べるアート体験をキーワードにカラフルなチョコレートを使って自分だけのピノが作れる<イロ>とピノを動かして映像を変化させる<ヒカリ>の二つのブースが用意されています。今回の体験型イベントは、デジタルテクノロジーを活用したアート集団「チームラボ」とコラボして、「食」とデジタルが融合した体験も味わえるなど、大人気企画となっているそうです。そこで、どのような企画を活用して、42年目のロングセラー商品<ピノ>として人気を維持しているかを調べるべく、<ピノファンタジア>に実態調査へ行ってきました。


【ラフォーレ原宿 入口】


【ラフォーレミュージアム原宿 入口】


【ラフォーレミュージアム原宿<イロ>】

■ 体験型イベント<ピノファンタジア>って何??

<ピノファンタジア>とは、「アート」×「食」×「空間」を掛け合わせた期間限定の体験型イベントで、カラフルなチョコレートを使って自分だけのピノを作ったり、ピノを動かして映像を変化させたりと、食べるアート体験を体感できるものでした。自分だけのピノが作れる部屋<イロ>では、ネイビー、エメラルド、ピンクなどをカラフルなチョコレートソースを混ぜ合わせてピノにディップしたりと、自分だけのオリジナルピノを作ることができます。しかも、写真にも写っていますが、<ピノファンタジア>限定缶も貰えたので、小物入れなんかに使おうと思います。1つだけ注意した方が良いものとしては、アイスが溶けやすいので、早めにディップするのがコツです。作品には、性格が出ますね。笑


【まずは、作り方を確認します!】


【次に、チョコレートソースを8色から4色を選びます!】


【あとは、集中して作品を作るだけ!】


【限定缶は3色から選べます!】

次に向かった、ピノを動かして映像を変化させる部屋<ヒカリ>では、デジタルテクノロジーを活用したアート集団「チームラボ」とコラボして、「食」とデジタルが融合した体験も味わえるものとなっていました。スプーンに盛り付けられた3種類(ストロベリーショート味、フルーティーゼリー味、ティーフレーバー味)のピノを机の上に置くと、チームラボのデジタルコンテンツが始まります。真っ暗な部屋の中で、ピノを乗せたスプーンを動かしたり置いたりすると、その動きに合わせて映像が反応して、スプーンの周りに色艶やかな花が咲いたり、動かすと散ったりとスプーンの動きと映像が連動しています。映し出された色艶やかな花が、花びらを散らしながらテーブル一杯に広がっていく映像はとても幻想的でした。しかも、ピノを食べた後にスプーンをテーブルの上に置いたのですが、花が咲かなかったので、ピノを認識して花を咲かせているのだとデジタルテクノロジーに感動しました。


【ラフォーレミュージアム原宿<ヒカリ> 入口】


【まずは、メニューをチェック!】


【早速、<ピノ>を机に置くとピノの周りに花が。】


【<ピノ>を動かすと花が散ります!!】

■ 消費者が<ピノ>を好む理由は、飽きさせないこと?

40年以上のロングセラー商品<ピノ>が人気である理由は、一口で言うと消費者を飽きさせないことです。<ピノ>は一口サイズのアイスだからこそ、友だちや家族とシェアできたり、カロリーを抑えたいから一粒にしようということもできます。幅広いシーンで<ピノ>が「ちょうどいい」というところがポイントです。また、味の部分では、チョコとアイスという定番の組み合わせなのですが、アイス8:チョコ2という「黄金比率」で、チョコとアイスが同時に口の中で溶けて楽しめるようになっているそうです。絶妙なバランスが、幅広い層に人気である理由です。さらに、イチゴ味など期間限定のフレーバー商品を毎年出していますが、マンネリ化してきているそうで、これまでにないフレーバーにチャレンジするということで、2015年にルージュベリーというフレーバーを発売しています。
ターゲットは、20代の女性にして、自分へのご褒美というテーマから、見た目の色と香り、味や食感といった、五感価値を高めた商品になっているそうです。ただ、やっぱり安定した売り上げを維持しているのは、定番のバニラです。コカコーラと同じように、定番のフレーバーは残しつつ、色々な取り組みから消費者と<ピノ>との接点を維持することを考えているそうです。
企画モノとしては、東京の原宿などで期間限定ピノ専門店として「ピノカフェ」で「ピノコーディネート」をコンセプトに、様々な味の“はだかのピノ”にチョコレート、マシュマロクリーム、トッピングなどを組み合わせて、自由に可愛くピノ・コーデを楽しめる限定企画を行ったりと消費者の体験を重視したものが増えています。体験を通して、<ピノ>の美味しさや体験の楽しさから消費者の記憶に<ピノ>を残しつつ、若い消費者からの需要を喚起しているそうです。いつの時代でもおいしさを優先し、時代の流行やニーズを的確に捉え、新フレーバーや限定企画などで飽きさせないという取り組みを行っていました。


【「ピノ・コーディネート」サンプル】

■ 工務店も、消費者を飽きさせない<完成現場見学会>を行うべし!!

毎月1回は、完成現場見学会を実施している工務店も多いはずです。ただ、住宅ローン相談会や木を活用した図画工作体験コーナーなどありきたりな展示会で消費者から飽きられている完成現場見学会も多いですよね。集客をしたいのに、思った以上に反応が悪くて消費者が集まらないと私自身も工務店から相談を受けることが増えている気がします。そこで、今回ご紹介したい完成現場見学会の事例としては、湘南の家<サーファーズハウス>をテーマにしている工務店のお話です。この工務店は、完成現場見学会を自動車会社ルノー、湘南で家造りを行う工務店特集を連載している出版社、地元のハンバーガー屋さん、写真家とコラボして見学会を実施しています。出版社の紹介から、この住宅に合う自動車や写真などを消費者に提案し、住んだ後のライフスタイルまでイメージしやすいようにしています。その工務店社長からは、住んだ後のライフスタイルを不安に思っている消費者が多く、具体的にこの地域での住まい方まで提案してほしいとの要望からこのような展示会を実施したとおっしゃっていました。「ライフスタイルの提案」をキーワードに枠にとらわれず完成現場見学会を実施することをお勧めします!

Written by おとわさん
「常に社会情勢にアンテナをはる事務局きっての情報通。」 音羽 翔  ジャパン建材㈱営業推進部推進課 宮城県仙台市出身 AB型 小さい頃の夢/理科の教師 趣味/バスケットボール(学生時...