株式会社佐藤工務店|代表取締役 佐藤 真 氏|神奈川県相模原市
神奈川県相模原市出身。高校卒業後、職人である父の背中を追うように家造りの世界へ。他社での厳しい現場経験を積み重ね、父の下に戻り平成20年には「㈱佐藤工務店」として会社を設立し、代表取締役に就任。現場で培った職人としての確かな腕に加え、常に新しいコトへ挑戦する姿勢で新規受注の獲得に成功。現在は「アメリカン住宅・ガレージ」をテーマにした新ブランド「ash(アッシュ)」の立ち上げに力を注ぐ行動力抜群の経営者。
モットー/「現状維持は後退」「自分に期待を持つ」
趣味/「愛犬(ブルドッグ)2匹と戯れること」「模型造り」
■ 物心ついたころには、当たり前のように「大工になる!」って思っていた。
Q)㈱佐藤工務店の業務内容と特徴について教えてください。
地元相模原市を中心に、注文住宅とリフォームの販売、施工を行っています。最近、注文住宅の受注はおかげさまで年々伸びています。弊社の特徴としては、リピーターが多いということですね。新規の受注もOBのお客さまからのご紹介もかなりあります。
Q)佐藤社長が家造りの仕事に就いたきっかけは?
元々父が工務店をやっていたので、小さい頃からよく現場について行ってました。現場が遊び場みたいな感じですよね。あと、祖父や親戚もみんな大工ばかりの家系なので、物心ついた頃には当たり前のように「大工になる!」って思ってました。高校を卒業して、父から「外の飯を食ってこい!」と言われ修業に出たのですが、職人の世界は甘くなかったですね。とにかく、昔の親方は本当に厳しくて、最初の1年目は親方に付いてただ怒られているだけでした。職人世界の雰囲気についていくのが精一杯でしたね。そして3年目に、やっと色々やらせてもらえるようになって、それが嬉しかったです。その後は夢中で走ってきた感じですね。気がついたら「家造り」の虜になっていた感じです。
【㈱佐藤工務店本社/神奈川県相模原市緑区】
■ 自社の職人たちは、自分の気持ちを分かってくれるベストパートナー。
Q)御社では、施工現場は全て自社の職人で仕事をされているとお聞きしましたが?
はい。私が、現場のたたき上げの職人ですからやっぱり丁寧な仕事をしたいんですよね。その為には、私の考える家造りを理解して現場に入ってもらえないとダメだと思ってます。大工はへそまがりでプライドが高い人間が多くて、指示しただけでは動かないんです。職人としての知識と経験をしっかり共有した上で指示しないとダメなんですよね。そうした意味でも、やはり自社の職人が一番いいと考えてます。現場では、私は社長ではなく親方と呼ばれています。(笑)
【事務所に飾られている佐藤社長製作の模型/塗色も全てオリジナル】
■ 「家造りとは、請負である。請負とは、信頼を受け相対責任を果たすということ」
Q)ホームページを拝見しましたが、「建築は、請負(うけおい)である」と書かれていますが?
そうですね。PRとしては、耳障りのいい言葉ではないかもしれませんが、私が「家造り」の仕事で一番大切にしているポリシーみたいなものです。弊社を分かって頂く上で、大切な言葉として使ってます。
ホームページにある「請負とは、信頼を受け相対責任を果たすということ」。これがまさに「家造り」で一番大切なことだと思っています。どんなにお客さまと仲良くなっても、この重たさだけはキチンと感じていないとダメだと思うんです。「お客さまが、苦労して貯めた大切なお金で家を建てる」このことを、私達はきちんと理解して現場に臨んでますと伝えることがとても重要だと考えています。
【新ブランド「ash(アッシュ)」のデザインイメージを語る佐藤社長】
■ 車好きなブロガーの他薦で、「アメリカンガレージ」の問合せが急増!
Q)ホームページを含め、PRにも積極的に取組まれているとお聞きしましたが?
今の時代、ホームページは、名刺と同じくらい仕事をする上で必要不可欠なものですよね。自分の家族を見ても、テレビよりもインターネットを見る時間の方が長いんです。そうした実感からもインターネットを使ったPRには3年前から力を注いでいます。やってみて面白いなと思ってるのが、ブログの存在です。ブログの記事をアップしたりすると意外な反応が返ってきたりして、集客だけでなくビジネスのヒントにもなったりしています。実は、今度立ち上げるブランドにも影響してるのですが、以前弊社が施工した「アメリカンガレージ」をホームページに掲載したところ、車好きのブロガーの方が「アメリカンガレージベスト20」に弊社の施工実績をあげてくれてたんです。少し前から、ガレージの問合せが多いなと思っていたのですが、まさか自分たちが知らないところで他薦してくれていたとはびっくりしました。
ちょうどPRと向き合って工務店の良さを伝えることの難しさを凄く痛感した時期だったので、アメリカンガレージへの反応はとても大きな自信とヒントになりました。職人としての技術などを伝えても、新しいお客さまにイメージが伝わらない。何でも出来る職人が、お客さまには逆に特徴がないように映っている。「自分たちを、一言で伝えらえるものが欲しい。その為には、自社ブランドが必要」と思っていた時だったので、これもありなんだと。
【施工実績「アメリカンガレージ(外観)」エッジの利いたデザインになっています】
【施工実績「アメリカンガレージ(内観)」壁には、杉の無垢材を使用しています】
Q)新ブランド「ash(アッシュ)」は、どんなブランドですか?
今回の新ブランド名「ash(アッシュ)」は、American Style Houseの頭文字を
とって名付けました。「日本の職人が造るアメリカン住宅とガレージ」をテーマにしています。今まで注文住宅で培った職人としての知識や技術を、輸入住宅などが主流の「アメリカン住宅」の分野で挑戦してみようと思っています。
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インタビュー後編「日本の職人が造るアメリカンスタイルの素晴らしさを証明したい」
㈱佐藤工務店
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