株式会社アスカ創建|代表取締役 布施 勝彦 氏|新潟県上越市
新潟県上越市出身。高校卒業後、大工である父の会社(有)布施建築に入社。職人として厳しい現場の世界で経験を重ね、平成10年代表取締役就任と同時に社名を「㈱アスカ創建」に変更。自身のアレルギー体験に基づくテーマ「健康に暮らせる家造り」が評判を呼び、上越市で飛躍的に受注数を伸ばすことに成功。現在は新ブランド「クーディーホーム」を立ち上げ、省エネ住宅にも力を入れる。
モットー/「健康を失うと全てを失う」「蒔かぬ種は、生えぬ」
特技/硬式テニス(高校時代、全国大会ベスト16の実績を持つ腕前)
■ ご自身のアレルギー体験からはじまった「健康に暮らせる家造り」への想い。
Q)㈱アスカ創建の業務内容と特徴について教えてください。
弊社は、新潟県上越市を拠点に注文住宅の販売から施工までを行っています。特徴としては、「健康に暮らせる家造り」をメインテーマに、自然素材にこだわった<withウッドの家>と省エネにこだわった新ブランド<クーディーホーム>の2つのブランドを展開しています。今回お越しいただいたのは、<クーディーホーム>のモデルハウスで、昨年11月にオープンしました。
【<クーディーホーム>モデルハウス/昨年11月にオープン】
Q)「健康に暮らせる家造り」をテーマにされていますが、きっかけについて教えてください。
高校卒業後、父が経営する(有)布施建築に入社して、職人として現場で仕事を始めたんですが、そこで急に体に変調が出始めて1年中くしゃみと鼻水に悩まされるようになったんです。病院に行ってもはっきり原因もわからず、独学でたくさんの本を読んでいくとどうも現場にある部材に問題があるのではと思い始めました。今と違って規制もなかった時代ですから化学物質を使った部材も実際多かったんですよね。ただ、当時はそう思っていても、元請けではなく下請けで仕事をしていましたから、部材を選ぶ自由度もほとんどなく、指示通りに仕事を進めざるをえませんでした。転機となったのは、自分の家を建てた時です。長年アレルギーに苦しんでましたから「自分の健康を守れる家」を造りたいとの思いから、自然素材と抗酸化処理の家を造ることにしたんです。そうしたら、見事に今までの症状が改善していきました。1年中アレルギーで苦しんでいた自分にとっては、凄く大きな喜びでした。その時「よし!この気持ちをお客さまに届けたい」と強く思い、それ以来私の家造りのメインテーマになったんです。
Q)先程、「昔は下請け仕事をしていた」とおっしゃってましたが、元請けに業態転換するきっかけは?
もちろん、健康にこだわった家を造りたいという思いが大きかったです。やはり、お客さまと直接やりとりのできない立場だと部材選びの権限は限られてきますし。それと、経済的な部分でも下請け業者で
やっていくことの難しさを毎日考えていたのもありました。いきなり「3日で見積りを出せ」と言われたり、大幅なコストダウンを指示されたり。当時の感覚では、住宅1軒を受注すると最終的には100万くらいの赤字になってしまうという感じでした。このままだと、近い将来会社がなくなってしまうという危機感も相当あったと思います。そこで、元請け業者になるためには「集客」の仕方を覚えなければと思い当時29歳くらいでしたが、昼間の現場での仕事が終わったあと色々なセミナーや勉強会に顔を出して知識を得ようと必死に情報を集めたんです。そこから、色々な失敗もありましたが元請け業者へと業態転換することができました。時代もちょうど、<自然素材>という言葉にお客さまが反応し始めていたのも追い風でした。ウチの「健康に暮らせる家造り」というテーマにピッタリはまった感じで受注数を伸ばしていくことができました。
■これからは、工務店も<ブランド力>を持たないと生き残れない時代になる。
Q)今でも情報収集の為に、様々な勉強会などに参加しているとお聞きしましたが。
はい。元請けに転換する時に一番苦労したのが「集客」でしたから。特に「集客」に関してはチラシなどを使った手法がどんどん通用しなくなってますからね。新しい手法を、試していかないといけないと思っています。あと、勉強会などに参加すると、情報のアンテナの高い経営者の方々と知り合えるというのも大きいですよね。勉強会終わりに食事しながら「最近こんな取り組みをしてうまくいった」などの成功体験を聞けるのも大変参考になっています。私1人のアイデアでは、たいしたことは思い浮かびませんが、成功している方のお話にはたくさんのヒントが隠れていますからね。それを、この上越市に持ち帰って㈱アスカ創建に合った仕様に変えて検証してみる。これを諦めずに繰り返すことが大事だと思ってます。
【自社ホームページ/2つのブランド名を訴求し、認知を高めている。】
Q)ホームページなどネットを使ったPRにも力を入れていらっしゃいますが。
そうですね。やはり、どんどん時代が変わっている認識をキチンと持たなければと思っています。実際知り合いの静岡の工務店社長から、「一切チラシを使わず集客に成功した」と聞きました。また浜松の工務店では、「自社ホームページとフェイスブックのみで集客を行っている」という話も聞いています。もう早速対応している経営者がいるんですよね。時代の変化に。危機感を持って、スピードをあげていかないといけないと思います。昔からあった小さな町の魚屋さん、八百屋さん、電気屋さんがどんどん減少する傾向にありますが、当然これは工務店にも起こる流れと考えています。その為にも名前の知らない町の工務店としてではなく、ブランド力を持つことで信用を手にいれることが重要だと思っています。「withウッドの家」&「クーディーホーム」の㈱アスカ創建として認知してもらえるように「ブランド」をどう信用に変えていくか。ホームページではその辺りも意識してメッセージを伝えています。
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インタビュー後編「売れて、口コミになって、初めて<いい家>なんだと思う。」
㈱アスカ創建
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