2020年9月25日(金)に発行された「快適あんしんリフォーム」会員向けのメールマガジ
ン内でご紹介した、リフォーム産業新聞9月号の記事となります。
リフォーム業界の市況となりますので、是非ご覧ください。

▼▼以下、記事内容です▼▼


2020年のリフォーム市場はどうなるのか。矢野経済研究所(東京都中野区)は8月21日、
リフォーム市場規模の予測を発表。予測によれば前年比9%減にとどまりそうだ。
新型コロナの影響で市場規模は5.9兆円に減少するものの、底堅いニーズやテレワークなど
の需要により2021年にはプラス成長になりそうだと予測する。
同社は2019年のリフォーム市場規模についても合わせて発表。前年比5.1%増の6兆5351億
円となった。増改築は4.6%減少したもの、設備修繕・維持管理費が6.6%増、家具・イン
テリアが3.5%増となった。主な要因は昨年10月に施行した消費増税の駆け込み。
2020年は駆け込みの反動に加えて、新型コロナによる影響で市場は縮小と同社は予測。前
年比9%減の5.9兆円と見込む。キッチン、トイレなどの水回り市場は前年比10〜15%減と
予測する。
主任研究員の菅原氏は「新型コロナの影響がなければ、消費増税の反動減はある程度継続
するものの、底堅い需要を背景に6兆円台前半程度での着地を想定していました」と話す

リーマン後は5兆円前半に

リーマンショックの影響を受けた2009年の市場規模は前年対比1割減だった。今回は5兆円
前半までは下がらないと考える理由について、他の産業に比べるとリフォーム市場は底堅
い需要があると菅原氏は話す。
「消費者心理や所得環境の悪化の影響はありつつも、緊急事態宣言明けの6月以降、事業
者の引き合いは好調との意見が多い。巣ごもりからの反発による特需なのか否か注意を要
するものの、コロナを契機に住環境への関心は高まっていると思います」。
現場でも需要が戻りつつあるとの声が広がり始めている。リフォーム事業で7.8億円売り上
げる大建建設(新潟県新潟市)は4月、5月の反響数が前年比30〜40%減だったが、6月は
20%増、7月は50%増と急増。特にウェブでの相談は倍になった。

高橋秀彰社長は「6月は給付金の兼ね合いも小工事が中心でしたが、時期を待っていた方
たちに戻ってきていただいた」と話す。同社は9月が決算。6月以降の盛り返しと、不動産
、新築事業の強化で前年比5〜10%減にとどまりそうだと話す。

2021年には回復か

コロナの影響はいつまで続くのか。矢野経済研究所では2021年は同4.8%増の6.2兆円に回
復すると見込む。コロナはマイナスの影響ばかり出ないと菅原氏は語る。「テレワークが
進み、書斎の新設など職住融合型のリフォームや、郊外の中古住宅を買ってリフォームし
て住む需要など新たなニーズが見込めます」。
また、在宅時間が長くなることから省エネ改修の需要が高まったり、豪雨など近年増える
災害対策のリフォーム需要などは今後需要が見込めそうだ。

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